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【Future通信】『106万円の壁』 問題解決に助成金制度を導入[vol.163]
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～＿…＿～＿…＿～＿…＿～＿…＿～＿…＿～＿…＿～ 2023.10.06
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-CONTENTS-

◇『106万円の壁』 問題解決に助成金制度を導入

◇ 編集後記

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『106万円の壁』 問題解決に助成金制度を導入
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2023年10月から「年収の壁」に関する取扱いが変わります。
パートの主婦らは年収106万円を超えると扶養から外れて社会保険料（厚生年
金保険料、健康保険料）を新たに支払う必要が生じ、その分手取りの収入が減
ってしまいます。それを回避するために労働時間を調整することで、企業の労
働力不足が深刻化している面があります。これが、「106万円の壁」問題とい
います。

106万円を超えると減ってしまう従業員の手取り収入は、労働時間を延長する
などして年収約125万円に達すると、それ以前と同じ水準を回復することがで
きます。そこで政府は、年収125万円に向けて、従業員と協力して労働時間を
増やす計画を作成したり、パート労働者の賃上げに取り組んだりした企業に対
して１人当たり最大50万円の助成金を給付する方針を示しました。

しかし、助成金制度はかなり複雑で、問題があります。
労働時間が増えても手取り収入が増えないことを受け入れる従業員は多くない
と考えます。
追加の労働時間に対して従業員が要求する給与については、企業の負担となり
ますが、それについても、「106万円の壁」の問題解消に向けた企業側の取り
組みへの支援として、政府がすべて補助をするのであれば、従業員と企業が協
議してそれを膨らませて水増し請求するようなケースも出てきてしまうのでは
ないかと心配されます。

また、「106万円の壁」問題のもっとも本質的な部分は、国民年金の第3号被保
険者制度にあると考えられます。公的年金保険料を支払うサラリーマンや公務
員など第2号被保険者の配偶者で、社会保険上の扶養認定基準を満たしている
人がこの第3号被保険者となります。
保険料は配偶者の厚生年金から支払われるため自己負担はありません。健康保
険料も無料です。社会保険料を支払わなくても社会保険給付を得られることか
ら、新たに社会保険に加入し、社会保険料分だけ手取り収入を減らすことを嫌
う傾向が強く感じられます。

この様に、専業主婦を前提としたやや時代遅れの制度は、女性の勤労意欲を削
ぎ、女性の社会進出を抑制している面があるとも考えられます。
また、第3号被保険者が社会保険料を支払わずに給付を受けているのは、独身
者や共働き世帯がその分保険料を負担しているから、と考えることができ、自
営業の妻は第3号被保険者となれないことも、不公平感を生じさせています。

現在の第3号被保険者制度を一気に廃止することは現実的でないことは明らか
ですが、パートの主婦らが新たに社会保険に加入する際に、現在よりも受給額
が増えるなどといったインセンティブを与えるような制度の見直しが必要とな
るのではないかと思います。

時代の変化と共に今後も変動していく制度となりますので、皆さまに最新の情
報を発信できる様に、更に知識を深めたい所存です。

当事務所では、相続のご相談を初回無料でさせていただいております。
お気軽にご相談ください。

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編集後記
お客様より会食のお誘いを頂き、前から気になっていた「はまぐり庵」(大阪
市北区)というお店に行って参りました。
三重県桑名直送のはまぐりを使用した「はまぐりのしゃぶしゃぶ」や「焼はま
ぐり(バター・ガーリック・柚子胡椒マヨ味)」といった豪華なはまぐり料理を
堪能しました。
普段、はまぐりを主として食べる機会なんてありませんでしたので、
多彩なメニューと美味しさに大変感動致しました。
また、お店の雰囲気や店員さんのサービスも素敵でしたので、近々また伺いた
いなとばかり考えております。
事前予約で「十年はまぐり」というレアなはまぐりも食べれる様ですので、ご
利用の際は是非ともご確認くださいませ。

最近やっと涼しくなり、過ごしやすくなってきたかなと感じます。
朝・晩は特に冷え込む事もありますので、風邪をひかれない様にお気をつけく
ださいませ。
(秋山沙知）
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