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2025-06-06
速報!すべての事業主にカスハラ対策が義務化[vol.183]
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【Future通信】速報!すべての事業主にカスハラ対策が義務化[vol.183]
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~_…_~_…_~_…_~_…_~_…_~_…_~ 2025.06.06
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-CONTENTS-
◇【労務】速報!すべての事業主にカスハラ対策が義務化
◇ 編集後記
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【労務】速報!すべての事業主にカスハラ対策が義務化
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この度、2025年6月4日に、カスタマーハラスメント(以下、カスハラ)対策を
事業主に義務付ける改正労働施策総合推進法などが参議院本会議で可決、成立
しました。施行は2026年中を目指しています。
カスハラとは、顧客等からの暴言や不当な要求など、従業員の就業環境を害す
る著しい迷惑行為です。近年、働く現場でカスハラが深刻な問題となっており、
従業員の心身の不調や働く意欲の低下、離職にもつながり、企業にとっても
損失となり得ます。これまでのカスハラ対策は、パワハラ防止指針において事
業主が取り組むことが「望ましい」とされていましたが、今回の法改正により、
企業規模を問わず、すべての事業主にカスハラ防止措置の整備が義務付けられ
ます。
法成立に先行して、すでに厚生労働省からは企業向けの「カスタマーハラスメ
ント対策企業マニュアル」が公表されており、2023年9月1日には労災認定基準
が改正され、カスハラが精神障害の労災認定において考慮されることが明確化
されました。また、東京都では2025年4月1日に罰則のない「東京都カスタマー
・ハラスメント防止条例」が施行されています。これらの動きからも、カスハ
ラ対策が不可欠なものとなっていることがわかります。
義務化に向けて、企業はどのような対策をすべきでしょうか。厚生労働省のマ
ニュアルや東京都の指針などを参考に、今から準備しておきたい主な対策は、
以下の通りです。
【義務化に向けたカスハラ対策のポイント】
□組織の方針明確化と周知・啓発
経営層がカスハラ対策への基本方針を明確に示し、従業員を守る姿勢を周知
・啓発します。就業規則等への記載も有効です。
□相談しやすい体制の整備
カスハラを受けた従業員が誰に、どのように相談すれば良いかを明確にし、
周知します。相談者のプライバシー保護や、相談による不利益な取り扱いを
しないことも周知徹底します。
□対応方法・手順の策定とマニュアル作成
カスハラに発展させない初期対応や、発生時の具体的な対応手順を定めた
マニュアルを作成します。事実確認、組織的対応、外部機関との連携方法
などを含めると良いでしょう。
□従業員への配慮
被害を受けた従業員に対し、安全確保(複数名での対応など)やメンタル
ヘルスケア(専門家への相談勧奨など)を適切に行います。
□従業員への教育・研修
カスハラの定義や具体例、対応方法などについて、全ての従業員が学べる
機会を設けることが重要です。
□再発防止に向けた取り組み
発生事例を記録・分析し、継続的に対策を改善していくことが大切です。
対策が不十分な場合、国からの助言や指導、勧告に従わない企業は、企業名が
公表される可能性があり、社会的な信用失墜につながりかねません。
これらの対策は中小企業にとって負担に感じられるかもしれませんが、従業員
が安心して働ける環境は、離職防止や生産性向上に繋がり、企業の成長にも寄
与します。また、法的な対応や体制構築に不安がある場合は、社会保険労務士
や弁護士といった外部の専門家のサポートを活用することも有効です。
今回の法成立は、すべての企業がカスハラ対策を本格的に進める大きな一歩で
す。従業員と会社を守るため、積極的に取り組みを進めていきましょう。
ご不明な点や具体的な対策の進め方についてご心配なことがあれば、いつでも
お気軽にご相談ください。皆様のお悩みやご心配に、親身に寄り添いサポート
させていただきます。
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編集後記
最近、私は大阪・関西万博にすっかり魅了されています!ネガティブな印象は
全くなく、まるで世界旅行をしているようです。まだ5回しか行けていない、
毎日でも行きたいくらいです。
知らないことを知る喜びや未来のこと、人権・環境問題について学べる万博は、
子どもたちの教育にも、私たち大人にも最適な教材だと感じています。
(杉森)
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