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2024-10-07

今から介護離職防止のための義務化に備える![vol.175]

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【Future通信】今から介護離職防止のための義務化に備える![vol.175]
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~_…_~_…_~_…_~_…_~_…_~_…_~ 2024.10.07
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-CONTENTS-
◇【労務】今から介護離職防止のための義務化に備える!

◇ 編集後記

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【労務】今から介護離職防止のための義務化に備える!
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育児・介護休業法の改正により、介護離職防止策が強化されます!
令和7年4月1日より、介護離職防止のための個別の周知・意向確認、雇用環境
整備等の措置が事業主の義務になります。
本稿は、法改正対応としてあらかじめ備えておくべきことをお伝えします。

近年、働きながら親の介護をする人が増えています。しかし、介護と仕事の両
立は容易ではなく、介護のために仕事を辞めてしまう方が、年間10万人発生し
ている現実があります。この問題を解決するため、政府はこれまでの対策を強
化し、法改正により介護離職防止に向けた新たな対策を打ち出しました。

□なぜ、介護離職を防ぐ必要があるのか?
介護離職は、本人だけでなく、企業にとっても大きな損失です。企業は経験豊
富な人材を失うだけでなく、採用や育成にかかるコストも負担しなければなり
ません。また、社会全体としても、労働力人口の減少や生産性の低下につなが
る懸念があります。

□具体的にどんな対策が必要になるのか?
今回の対策では、企業が以下の取り組みを行うことが義務化されます。

●個別の周知・意向確認【義務】
介護に直面した旨の申出をした従業員に対して、次のような個別に社内制度
等の説明を行い、希望を聞き出すことが求められます。
・介護休業、介護休暇、所定外・時間外・深夜業の制限、介護のための短時間
勤務制度等(以下、介護両立支援制度という。)
・申出先
・介護休業給付金
これらの内容を面談や書面、電子メールにより説明し、意向を確認することが
必要になります。

●早期からの情報提供【義務】
介護が必要になる可能性が高まる40歳を目安に、介護休業等の両立支援制度
等に関する情報を提供することが重要です。なお、情報提供の際には、介護
保険制度についての説明を行うことが望ましいです。介護保険制度について
は、厚生労働省のパンフレットをぜひお使いください。2ページまたは4ペー
ジものの資料があり、日本語の他10か国語まで対応しています。
(参考)介護保険制度について(40歳になられた方へ)(多言語対応版リー
フレット)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10548.html

●相談窓口の設置や研修の実施等【義務】
次のように、企業としては、従業員が気軽に相談できる窓口を設置したり、
上司や人事担当者向けの研修を実施したりすることが必要になります。
①介護休業・介護両立支援制度等に関する研修の実施
・少なくとも管理職は、研修を受けたことがある状態にするなど
②介護休業・介護両立支援制度等に関する相談体制の整備(相談窓口設置)
・相談窓口の設置や相談対応者を置き、これを周知することなど
③自社の労働者への介護休業・介護両立支援制度等の取得事例の収集・提供
・取得事例を収集し、これらを掲載した書類の配布やイントラネットへ掲載す
ることなど
④自社の労働者への介護休業・介護両立支援制度等の取得促進に関する方針の
周知
・介護休業・介護両立支援制度等の取得の促進に関する事業主の方針を記載し
たものを事業所内やイントラネットに掲示することなど

●テレワークの導入【努力義務】
要介護状態の家族を介護する従業員が、テレワークを選択できるよう、企業
は努力義務を負います。
※ご注意いただきたいのは、介護をしながら在宅でテレワークをすることは
大変困難です。親が気になって仕事になりません。在宅でテレワークをす
る場合は、デイサービスなどを利用して、介護をしない時間、仕事に集中
できる時間を作るようにしてください。

●介護休暇制度の拡充【義務】
従来、入社6か月未満の従業員は介護休暇を取得できないように労使協定で
制限できましたが、この制限が廃止されます。

これらの対策により、働く方にとっては、介護と仕事を両立させるためのより
多くの選択肢を持つことができるようになります。例えば、テレワークを活用
することで、自宅で仕事を行いながら、デイサービスの送迎等のために介護に
携わる時間を確保できるかもしれません。また、会社が提供する相談窓口を利
用することで、介護に関する悩みや不安を解消できる可能性もあります。

介護離職は、本人だけでなく、企業や社会全体にとっても大きな問題です。
今回の対策により、介護と仕事を両立させたいという方の願いが叶う一歩が
踏み出されることを期待しています。

もし、会社としての対策でどのように進めればよいか、検討されている場合は、
弊事務所まで気軽に相談してみてください。

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編集後記
実は、最近、実父、実母に介護を行うこととなりました。
両親は、老々介護で生活しているので、介護保険サービスをうまく使い慣れる
まで、私と妹、弟ががんばって応援しているところです。
親の元気がなくなると、自分の気持ちも落ちてきそうにはなりますが、反面、
親が頑張って何か努力しようとしてくれるのを見ると、力になってあげたいと
思うようになります。
そして本当にありがたいのは、介護保険サービスを利用できることです。ケア
マネージャーさんも行き届いたプランを考えてくれます。日本の介護保険サー
ビスは大変すばらしい、世界一だと感じています。仕事と介護を両立する上で
は、絶対的に介護保険サービスの利用が大切です。
介護は、決してしんどいだけのものではなく、親と向き合う時間も大事にして
いきたい、むしろ介護を楽しんでいる感じです。

(杉森)
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